仕事で部下や後輩に注意するときに気をつけたい6つのポイント
新人が入ってきて、教育担当を任せられたことはありますか?
教育担当ではなくても、後輩がいると指導として注意をすることはあるかと思いますが、注意しても、言い訳ばかりで改善されなかったり、嫌われてしまったりという経験をした人も多いのではないでしょうか。
今回は新人の教育、指導で注意しなければいけないことをまとめてみました。
1. イライラしない
まず、注意するときに最も重要なことはイライラしないことです。
「さっき教えたよね?」
「何でこんなこともできないの?」
と、怒りをにじませた言い方をしてしまうと「怒られた」ことばかり頭に残ってしまって「注意した内容」をしっかりと受け止めてくれないんですね。
何度も同じミスをしてしまう人には、イライラしてしまうこともあることでしょう。
メモすら取ってなかったとかなら尚更です。
しかし、イライラは見えないところで発散するようにしましょう。
3回以上注意しても改善されないようでしたら、メモ取ってなかったらメモを取るように指導したり、メモを取ってるスピードに合わせて説明してあげるてください。
もし、忙しくて早口になってしまうなら、時間が空いている時に「さっき早口だったからもう一回教えるね」って感じで丁寧に説明してあげてください。
2. 納得できる説明をする
「注意すること」を目的としてはいけません。
目的は「改善してもらうこと」です。
注意することを目的にしてしまうとぐだぐだと長ったらしい注意をしてしまい、結局何が言いたいのかわからないってことになってしまいますので、簡潔に注意するよう心がけてください。
また、「いつも○○してくれてありがとう!」と、先に褒めたりしてから注意すると、嫌味と受け取られてしまうことがあるので、逆効果だったりします。
なので、ちょっとしたことならストレートに伝えて、なぜそれがダメだったのかを「確かに!」と納得させられる説明をすることが重要になります。
注意する内容にもよりますが、なぜ間違える行動を取ったのか、相手の思考を考えた上で話します。
「多分、こう考えたからこういうやり方をしたんだと思うんだけど、こういう理由でこうするんだよ」という感じで注意すると改善されることが多かったです。
頭ごなしに自分のやり方を押し付けてしまっていては、聞き流されてしまうので、相手のやり方を汲み取ってあげた上で注意することが大事です。
3. タイミングを気を付ける
よく観察して、伝えるタイミングを間違えないことが大切です。
「褒めるのは人前で、叱るのは人のいない場所で」してください。
やっぱり注意されてるところって他の人に見られたくないじゃないですか。
そういう気持ちも汲み取ってあげることが重要です。
あと、注意した後にフォローの一言を添えます。
「わかりづらいですよね~」とか 「私も最初よく間違えちゃってました」みたいな、フォローの一言を添えてあげて、自分の失敗した体験談を話すと親しまれやすいし、すんなりと受け入れてくれることが多かったです。
4. 信頼関係を構築しておく
普段から信頼関係をどれだけ築けているかも重要です。
信頼できる人、尊敬できる人から受ける注意は直そうと思いますが、内心バカにしてるような人から受ける注意なんて聞く耳持たないですよね。
人間関係というのは、当たり前のことですが「下から上へ」だけではなくて「上から下へ」も人間関係です。
部下や後輩の信頼を得る努力をすることも重要となります。
指導する側もしっかりと仕事ができないと、下はついてきません。
なので、自分の仕事っぷりで信頼を勝ち取るようにしましょう。
仕事が遅い、手を抜いてる、と注意したとして、指導した側が自分のことを棚に上げていたら、どう思いますか?
「はあ?お前には言われたくないわ!」
って思いませんか?
私は思います!
注意するからには自分は絶対やってはいけないことなのです。
人に注意するとはそういうこと。
以上が守れないなら、注意する資格は無いです。
5. あえてミスさせる
前もってミスすると分かって居ても 、あえてやらせる 。
最初は自信満々でも 、ミスしてしまうと反省するし、焦ります。
そこで 、どうして失敗してしまったのか、 ミスしない為にはどうすれば良かったのかを考えて貰います。
もし、人のせいにしたり責任転嫁する場合は もう一度考えてもらいます。
そして、答えが出たら、そのあとの全てをフォローします。
ミスしないと分からない事なんてたくさんあるし 、ミスする事が一番成長に繋がります。
してもいいミスなら、させてしまうのも手です。
沢山ミスして、たくさん周りにフォローして貰ったからこそ、今の自分が在るのだから、してもいいミスならさせてしまって、フォローしてあげてください。
6. どうしようもない人もいる
いくら注意しても、改善されない向上心がない人はどうしても一定数います。
そういう人の担当になってしまうと、諦めてしまいますよね。
私も以前、何度注意しても改善されない後輩の担当をしたことがあったのですが、何度言っても覚えてくれず、メモも取ってくれない。
本人も「また聞くと思います」って言っちゃうぐらいやる気がない人でした。
この人は最初から覚える気ないんだって半ば諦めながらも、注意はしていたのですが、ある日「注意するぐらいならご自身でやられた方が早く終わるし出来がいいでしょ」と言われ、呆れて言葉も出ませんでした。
こういう向上心のない人は一番扱いに困りますよね。
1年、その人と向き合って指導してきましたが、全然変わらなかったです。
他の人に担当を変わってもらったこともありましたが、効果なし。
最終的には「出来ることしかやらせない」ことになっていました。
居ないよりはマシってことになったんですね。
期待をするからいけない、期待することを辞めようって。
ただ、やる気はあるんだけど、覚えられないとか、仕事が出来ない人に対しては、しっかりと向き合ってください。
小さいことでも出来るようになったら褒めて、ミスしたら注意した上で全力でフォローしてあげてください。
何かが噛みあっていないだけなので、その歯車が噛みあえば驚くほど急成長してくれますので。
7. まとめ
もし、教育や指導で悩んでいるのなら、一度上記の内容を試してみてください。
きっと効果は出ると思います。
教えることも上司、先輩の務めです。
間違っていることを注意しても変な態度が帰ってくることもあるかと思いますが、「やる気がない人」ではないのなら、めげずに根気よく教えてあげてください。